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空と珈琲と寝太郎。後編
前編よりつづく


そんな感じで、某シアトル系カフェに
毎日足繁く通っては、寝る毎日が続いていました。
それはそれで良かったのですが、
本当に毎日通っていたので月単位で考えたら
結構な金額になることに気づきました。。あわわ。

「じゃあ。本屋の休憩室でコーヒーいれればいいやん!」と
こんな単純なことにしばらく気づきませんでした。

夜からバイトしていた本屋は5階建てのビルでその上に
ワンルームのペントハウスがあって
そこに簡易型の電熱コイルのコンロがついたキッチンがありました。
ドリッパー、コーヒーポット、ミル、マグカップ、ペーパーを持ち込み、
豆はその本屋の面する通りの突き当たりにある
全国屈指の名店で購入していました。





同僚には軽く気違い沙汰に見えたようでしたが、
一杯、また一杯とごちそうしてあげると納得したのか
バイト後、コーヒー部なるものが誕生してしまいました。

と言ってもその実態は、ひたすら僕がコーヒーを点てて
部員達は各々に好きなお茶請けを買ってきてはついばむという
いかにも女子的な(僕以外は女子でした)発想に基づくものでした。

そんな訳でコーヒーの普及に一躍を担いつつ同僚の白い目もかわしながらも
ゴーイングマイウェイを貫きました。

その後も某カフェにお世話になることも度々ありましたが
この本屋の休憩室の良さというのは経済的な面だけではありませんでした。

先ほども書きましたがこの休憩室は最上部にあるので屋上に面しています。
本屋で(社割で!)買った本を片手にiPodをツッコミ自分で点てた
コーヒーで一息いれる プラス
「都会の真ん中で誰の目を気にすることも無く空を眺めながら過ごせる」
というのは、
まさに至福のひとときでした。

福岡の街は空港が近いせいもあって、そう高い建物が無いのが特徴ですが
5階建てでも空は十分に近く、飛行機が飛び交うさまは心地よいものです。
街の喧噪もどこか遠く、空が逆に心の空白を埋めてくれます。

イラストレーターであり写真家でもある北村範史さんの『屋上』というちいさな
写真集がありますがその世界観が一番しっくりくるでしょうか。

一年弱お世話になったその本屋も今は無くなってしまいましたが

そこで出会った本達(給料の半分は本に変わっていました。
だって本が安く買えるなんて人生の中でそうめったにないでしょう?)、
キャラの立った同僚達、
そしてなにより福岡の街でコーヒーと共に過ごした時間こそが
最高の時間でした。

あの時から一年以上が過ぎ、僕は別の場所で別の同僚達と仕事をし、
毎日の生活を営んでいますがふと福岡の街を思い出します。

コーヒーと共にあの空を眺めたいと寝太郎は思います。

text by EK @CIEMA
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by coffee_plus | 2008-09-13 20:00 | essay
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